飲食店が採用をホームページで効果的に行う方法

採用・人材育成
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飲食店の採用ホームページのポイント

商圏内で認知のある企業の場合は、何もしなくとも一定のアクセス数を確保できるかも知れない。しかし、それが可能なのはごく一部であってその他多くの飲食店は求職者のアクセスを集めることが難しい。飲食店の場合、求職者のアクセスを集めるためにはポータルサイトを経由してアクセス数を伸ばすことが一般的だ。しかし、毎回有料で掲載していては採用コストは膨らむ一方となる。したがって、採用ホームページを構築する際は、

1.無料で掲載することができるポータルサイトに対応させる
2.間口を広く構えて取りこぼしを防ぐ

この2点を重視する必要がある。

採用ホームページのアクセス数を最大化するコンテンツ

アクセスを増やす上で、掲載を無料でできる媒体を選定する必要がある。それがindeedだ。最低限indeedに求人情報を掲載してもらえるように必要な情報をコンテンツとして取り入れる必要がある。必要な要件を満たした上で、ホームページをindeedに直接クローリングさせる必要がある。クローリングとは簡単に言えばサイトにロボットを巡回させてindeedに募集要項を読み取ってもらうことだと考えてもらえれば良い。ここで紹介しているのは自社ホームページの採用情報をindeedに掲載するという内容だ。有料枠(広告運用)、無料枠やindeed内でページを作成する方法など他にも掲載させる方法はあるが、ここでは割愛する。indeedに関しては別の記事で詳細を紹介したい。

indeedにクローリングさせる要件は以下の通りだ。

・常時6件以上の求人情報が掲載されている。
・1求人につき1職種名が簡潔に記載されている。
・仕事内容の詳細があり、詳細を見るためにユーザーに登録を要求しない。応募するための課金などが無い。
・明確な勤務地が記載されている。
・それぞれの求人ごとに別々のURLが割り振られている。
・各求人ページに応募方法が明記されている。
・求人情報はHTML形式。
・在宅勤務の求人情報を含んでいない。
・モバイル表示する場合はモバイル対応が必要。

最低でも上記を押さえておけば、自社のホームページにアクセスを獲得するための流入経路を増やすことが出来る。

indeedに対応する要件でページを作成するメリットはもう一つある。それは、広告経由でアクセスを集める時に効果的という点だ。
飲食店の採用の基本は「長く働いてくれる従業員の採用」にある。そのためにはあなたのお店で長く働いてくれる従業員がどのような人間かという部分が非常に重要なファクターとなる。

1職種につき、1ページに詳細がまとめられたページというものは、このあなたのお店に適した人材を獲得する上で役立つことは言うまでもない。
リスティング広告(クリック課金制で検索上位枠を買う広告)であれば、キーワードが絞り込めるだろうし、有料求人媒体に掲載する時も、内容に困らずスピーディーに動くことができる。

情報の整理という意味も含めて、採用ホームページを作成する際に意識しておくべきだ。
こうした無料掲載できる媒体は、Indeed以外にも存在しており様々だ。最近では「Googleしごと検索」というサービスも出てきており、求人検索エンジン市場はこれからも成長することは間違いない。全てに対応しきることは難しいかもしれないが、可能な限りカバーしておきたいところだ。

採用ホームページの入電率(問い合わせ率)を最大化するコンテンツ

あなたの採用ホームページに訪れた求職者を「応募」という行動に結びつけるために必要なコンテンツだ。アルバイトと新卒採用、中途採用でコンテンツの詳細部分は変わわるものの、大枠は変わらない。

先輩スタッフの一日/先輩スタッフからの一言

実際に働いているスタッフの1日を見えるようにすることは、求職者の心配を排除する最も効果的な方法だ。どのような職場か分からないところで働きたいと考える人間はいない。ポイントは働いている1日だけでなく、休日の過ごし方等も見える化することだ。飲食業界は悪いイメージを持たれがちで休みが無い、シフトの融通が利かないなどの先入観を持っている求職者が少なく無い。

しかし、現在多くのお店や企業が今まで常識だと考えられていた飲食業界での働き方を改善しようと努力している。そうした努力を行なっていても伝えなければ求職者には分からない。

本当にどのような1日を過ごしているのか自信を持って出すべきだ。
まだ着手できていないお店や企業はまずそこを何とかしなければ話にならないことは言うまでもない。

企業理念/ミッション等

魅力的だと言われる会社の経営理念やミッションは、「飲食業」を手段として捉えた経営理念やミッションを持っており、飲食業に関わっていることに誇りを持っている。「何かに対して社会貢献するという方法が飲食業がベスト」という考え方である。例えば居酒屋業界で今もなお単一ブランドで店舗数を増やしている鳥貴族の経営理念は「焼鳥で世の中を明るくする」というものだ。

あくまで目的は「世の中を明るくする」ということでその手段として「焼き鳥」がある。
初めからそうだったのかというとそれは分からないが、そういった理念に共感した人間が少しづつ集まった結果、成長することができているのでは無いだろうか。

お店、企業としての存在意義を上の次元に引き上げることで、高い意識の従業員が集まってくる。

キャリアステップ

先の見えないお店や企業に就職して働きたいと考える人間はいない。社員に対しては見える化しているお店や企業が多いが、アルバイトに対しても伝えている飲食店は少ない。アルバイトで働く従業員にしてみても、将来に役立つスキルが身につくお店で働くか、そうでないお店で働くかどちらで働くかを質問すれば、その多くは前者を取るだろう。それを採用前の段階から分かるようにする事は、あなたのお店に興味を持つきっかけになるのでは無いだろうか。

社内行事

アルバイトも含め、人が辞める原因の多くは人間関係にあるといっても良い。当然従業員が仲の良い会社かそうで無い会社なのかは求職者が興味を持つところだろう。それを会社全体で推進しているという事を求職者に伝える事はあなたのお店が選ばれるきっかけになる。小さな飲み会やバーベキュー、社員旅行などどのような事でも良いので、見える化しておくべきだ。

保護者様向けメッセージ

あなたのお店や会社がどれだけホワイト企業だったとしても、それを求職者自身は理解していたとしても、保護者様の方はそう思っているかはわからない。特に新卒採用では本人以上に保護者様が心配しているケースも少なくない。内定先企業はもちろん、応募段階で確認している保護者様もいらっしゃるだろう。そうした方も味方になっていただかなければ上手くいかないことも生まれてくる。コンテンツとして不要か必要かを考えれば、必要ではないだろうか。

働き方改革への取り組み

2019年4月に働き方改革関連法が施行される。簡単に言えば時間外労働の上限規制や年次有給休暇の確実な取得などを厳しくチェックしますよという話だ。感度の良い経営者やオーナーは早い段階でこれに対して機械化や単純作業のIT化などで対策を講じている。採用ホームページの入電率(問い合わせ率)を最大化するという視点から考えると、求職者はこういったことに対して積極的に取り組んで努力している企業やお店を信用するだろう。もし取り組んでいるのであればそれを見える化するべきだ。

以上のように採用ホームページの入電率(問い合わせ率)の最大化の視点は、求職者があなたのお店を選ぶきっかけをどれだけ見える化しているかという部分がポイントだ。今働いている従業員に聞いてみるのも良いし、新たにそういった取り組みに着手する事も進めてほしい。