飲食店のホームページを集客に活用するポイント

集客・売上アップ
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飲食店の集客ホームページのポイント

飲食店の集客ホームページで押さえておくべきポイントは以下の3つだ。

1.アクセス数アップのためのコンテンツ
2.入電率アップのためのコンテンツ
3.来店率アップのためのコンテンツ

失敗する集客用の飲食店ホームページは大抵の場合ここを押さえることが出来ていない。
具体的に言えば、単なるお店の紹介サイトになってしまっているケースだ。

これではグルメサイトで発信できる内容と変わらないし、わざわざ確認する理由も生まれてこない。

それぞれのコンテンツについて解説しよう。

アクセス数アップのためのコンテンツ

公式ホームページの主な流入経路は主に以下の4つに分類できる。

1.店名や商品名といった「指名検索」での検索エンジンからの流入
2.「地域名×業態」といった不特定多数の飲食店を比較検討する目的での検索エンジンからの流入
3.SNSやブログ等からの流入
4.顧客名簿に対して配信したDMやメール、アプリのプッシュ通知からの流入

これらを踏まえると必要なコンテンツが見えてくる。

主力商品のこだわりページ

あなたのお店にはおそらく名物となる商品があるだろう。あなたのお店を訪れたお客様のうち、お店の名前は覚えていないが商品は覚えているというお客様も中にいるだろう。そうしたお客様があなたのお店を検索した時に、検索エンジンで表示されるようにするにはそれに関するページが必要になってくる。ただ単純に商品紹介だけを掲載しても、グルメサイトで得られる以上の情報は伝えられない。商品の素材、産地、調理法、提供方法等の特徴を記述したコンテンツにすることで、入電率(問い合わせ率)の向上にも貢献するページとなるだろう。

利用シーンに特化したページ

グルメサイトが最も得意とするキーワードは「地域名×業態」での検索だ。お客様の検索ニーズは「指定のエリアで指定の業態を探す」という部分にあるのだから、当然様々な飲食店の情報が掲載されているグルメサイトが検索上で強くなる。一方で特定のニッチな利用シーンに絞り込んだページであればどうだろうか。当然グルメサイトも対策を講じてはいるが、そもそもそのニーズに対応できる飲食店が少ないのであればその情報量を増やすことができない。

つまり店舗数を掲載できることによる数の優位性が働きにくくなる。検索エンジン上で上位に入り込める可能性のあるキーワードなのだ。

また、お客様は飲食店を利用する多くの場合、本質的には利用シーンから探しているケースが多い。近くの居酒屋を調べる時は、宴会という利用ニーズがあるから調べているといった具合だ。これを踏まえると、利用シーン別に特化したページを作ることは主力商品のこだわりページ同様、入電率の向上にも効果を発揮する。

SNSシェアボタン、フォローボタン

これは常連のお客様があなたのお店の認知をもっと広げようと思ってくれた時にその行動を促すことに役立つ。常連のお客様の中に、もしかすると多くの人に影響を与えるような方が存在しているかも知れない。一般的にこのような人のことをインフルエンサーと呼ぶ。インフルエンサーの方にシェアやフォローをしていただくだけで、何千人もの新たなお客様にあなたのお店の情報を伝えることができるかも知れない。

もしシェアボタンやフォローボタンが無ければ、その機会はそもそも生まれてこない。あれば必ずインフルエンサーにシェアやフォローをしていただけるとは限らないが、あって損はしないだろう。

会員制度への登録フォーム

メールやLINE、アプリ、DM等の会員制度を行なっているなら、その導線も持っておくべきだ。一度来店しているお客様はあなたのお店を知っているのでアクセスしてくださる可能性も高い。仮に会員制度を持っていないのであれば、集客用のホームページを作成することを機に始めるべきだ。というのも、リピート客を増やすというのは飲食店のビジネスモデルの基本中の基本であり、売上を安定させるための必要条件となるからだ。集客の基本に関しては以下の記事に詳しく書いているので参考にしてほしい。
飲食店の集客・売上アップの基本的な考え方と原理原則

入電率アップのためのコンテンツ

ホームページに訪れたお客様が行きたいと思うコンテンツを持っているかどうかがポイントになる。キーワードは「店内での体験の見える化」だ。お客様がご来店した際に店内で実際に行われる行動に紐づくコンテンツを用意する必要がある。

お店のコンセプトページ

飲食店が選ばれる理由の一つに、「雰囲気」というものがある。具体的にこうというものを表現しにくい掴みにくい要素ではあるが、実際にお客様が雰囲気で来店されるということはよくあることだ。この雰囲気を作るためにオープンキッチンにしたり、お客様の前で調理したりといったライブ感を演出したりしている飲食店は多い。この雰囲気をホームページ上で分かるようにしておく事は入電率(問い合わせ率)の向上に繋がる。

季節特集ページ

お客様に興味を持っていただくために最も簡単で効果的な内容が「新商品」だ。外食産業はライフサイクルが成熟期であるため、お客様の目も舌も肥えている。そのため新しいものは興味を持ってもらいやすい。それをわかりやすく表現できるのが季節特集ページだ。季節特集にする事で、その季節しか食べられないという限定要素と、先述の新しさの両方をお客様に伝えることができる。

グランドメニューページ

ホームページに訪問したお客様は当然あなたのお店のメニューに興味がある。当然のことだが、グランドメニューのページはあった方が良い。ただし、グルメサイトのようにただ商品が並んでいるだけのページなのであれば、あまり意味はない。せっかく自由に表現できるのだから、メリハリをつけたほうが入電率(問い合わせ率)は上がってくる。主力商品やカテゴリは動画で説明を入れたりなど工夫することが重要だ。

クーポンページ

クーポンページは無理につける必要は無いが、グルメサイト等より高くならないようにするべきだ。それなら公式ホームページをわざわざ選んでアクセスする理由が無くなってしまう。お客様にお店の予約や情報は公式ホームページが一番だということを認識してもらうことが、効果的に運用する上で重要なポイントになってくる。例えば、ホテルの予約サイトにあるように「公式ホームページからの予約が最も安くなる」といったようなやり方は、公式ホームページというツールの特性を押さえた良い方法だ。

店内紹介ページ

飲食店を選ぶ前提条件の一つに、誰と行くかという部分が存在する。そもそも想定している人数が入れるお店なのか、1人でも入りやすいお店なのかなど様々だ。単に6名様のテーブル席といったような「基本情報」だけを掲載するのではなく、「5~6名様にぴったり、会社の同僚、ママ会など少人数での飲み会で人気のテーブル席です」等の記載がある方が、体験という部分を分かりやすくお客様に伝えることができる。

来店率アップのためのコンテンツ

予約の有無に関わらず、ご来店意思のあるお客様をお店までスムーズに案内できるかどうかがポイントになる。

お店の道順ページ

Google mapの埋め込み等で対応するのはもちろんのこと、視覚的に分かりやすい画像があるとなお良い。例えば駅前立地の飲食店なら、どの方角の改札なのか、改札を出たところにはどのような目印があるのか、どこを曲がれば良いのかなどが写真とともに掲載されていると非常に分かりやすい。道に迷って行かないという選択肢は滅多にあることでは無いが、お客様に公式ホームページを使用する意味を与えることができるし、何よりお客様が便利だ。

事前決済サービスページ

まだまだ飲食業界では普及していないこれからのサービスだが、お会計を事前決済してもらう方法はこれから一般的なものになる可能性が高い。特に宴会予約や団体予約を受け付けている飲食店、テイクアウトを行なっている飲食店ではお客様にも店舗にも双方にメリットがある。お客様目線では幹事が当日集金する必要が無くなるし、テイクアウトであれば事前に受け取り時間さえ連絡しておけば出来立てのものをすぐに受け取れる。お店側はキャンセルのリスクヘッジができるし、レジ業務のオペレーションを軽減できる。

以上が集客ホームページに必要なコンテンツの一例だ。その他にもコンテンツは増やそうと思えばいくらでも増やせるが、基本的な考え方はアクセス数、入電率、来店率のどの要素のために作成するのかということを考えてほしい。